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青色申告承認の取消とは何か?それによるデメリットは?

  • 2013-05-01 (水) 15:52

管財業務遂行中なんですが、今日税務署から「青色申告の承認の取り消し」という知らせが届きました。
これって何でしょう? このままだとなんか問題って生じる?


 破産手続開始決定の後に、税務上定められたスケジュールで申告していない場合に、あるとき管財人宛にいきなり通知(文書or電話)されるケースですね。よくあるといえばあることです。


 法人税の確定申告や予納申告を怠った場合(期限内に申告納付しなかった場合など)には、青色申告の承認が取り消されます。(法人税法第127条1項)
 いきなりそんなもんが送りつけられたらかなり気分が悪くなりますが、ただ、管財中の破産法人について青色申告が取り消されても、普通はあまり気にしなくて構わないでしょう。

 青色申告を取り消されることによるデメリットのうち、破産法人からみて一番大きいのは、「欠損金の繰戻還付を受けることが出来なくなる」ということです。(内容については別のところで説明します)
 破産手続開始決定時に、この欠損金の繰戻し還付については十分すぎるほど検討していると思われますので、「もともと数年来大損こいていたところだから、今更青色が取り消されてもどうってことありませんわー」というのであれば、それはそれで構わないでしょう。

 別の言い方をすると、「欠損金の繰戻還付」の規定を受ける可能性がある場合には、まずは期限内に申告するということを重要視するべき、ということになります。


 ということで「繰戻し還付の適用の余地なんてありませーん」ということであれば、少々期限が過ぎても、致命的なミスにはならないというイメージでいいのではないでしょうか。

 とはいえ、やはり破産手続開始決定時に一度ざっと資料をチェックしておいて、どうせ申告するならば期限内にしておくほうがいいでしょうね。


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 青色申告の取消を受けた場合には、それ以降提出する申告書は、白色申告となります。

 また、取消通知書には「青色申告の承認の取消は、自****至****事業年度 以後これを取り消す」と記されていますから、そこに記されている事業年度が過去のものであれば、過去に青色で提出したものを含めて青色取消になります。
 この場合、すでに提出した申告書は、白色申告で提出されたものとみなされます。(申告書の提出そのものが無かったものになるというわけではありません)なので、青色申告を条件として適用を受けた項目(例:欠損金の繰越控除など)が否認される形になりますので、場合によってはその旨で税務署から更正決定が来ることになります。


 また、取消を取り消すことができるのだろうか?という相談を受けることもあるのですが、それはかなり難しい相談ですねぇ、というのが実感です。
 期限内に申告書を提出できなかったことに対して、よっぽどやむを得ない事情があれば、ってところですけどねー。

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